ワールドカップを目指すサッカー日本代表の応援歌に使われているクラシックと言えば、
ヴェルディの作曲した「アイーダ」というグランドオペラで流される「凱旋行進曲(グランド・マーチ)」です。
中間部のトランペットで「パッパパー、パパパ、パーパーパー、パパパパーラパー、パラパーラパ、パーララ、パーララ、…」と続けるところを、サポーターがみんなで「オーオー、オオオオーオーオー、オオオオーオオ、オオオーオオ…」と唱和する様子は、陶酔の極致でしょうね。
さて、凱旋行進曲ってくらいだから、これはエチオピアと戦争して勝利したエジプト軍が凱旋した時に流れる曲です。がんばれという曲では本来ありません。
アイーダというのはエジプトと戦ったエチオピアの王女の名前で、エジプトの王女アムネリスの奴隷となっているため素性を隠している。皮肉なことに、彼女はエジプトの司令官ラダメスと相思相愛なのだが、彼もアイーダの正体は知らない。
ラダメスは戦地に赴き勝利して凱旋してくる。
捕虜の中にはアイーダの父アモナズロもいた。
エジプト国王は、捕虜の釈放を願うラダメスに対し、エチオピア国王アモナズロを人質とすることを条件に釈放に応じます。
国王は王女アムネリスをラダメスに与え、彼は次期国王の座を約束されるのです。
アイーダは落胆し、アムネリスは勝ち誇ります。
アモナズロはアイーダを利用し、ラダメスからエジプト軍の動きを聞き出そうとします。
アイーダを愛するラダメスはまんまと軍の機密を話してしまうのです。
アモナズロとアイーダの父娘は逃走しますが、ラダメスは逃げる事を拒否し、軍に捕まります。
王女アムネリスは、ラダメスに面会し、彼がアイーダを諦め自分を受け入れるなら、
助命を嘆願することを申し出るが、ラダメスはその言葉を聞き入れず裁判に向います。
そして、彼は一切弁明せず、地下牢に生き埋めの刑となってしまいます。
神殿の地下にある牢にラダメスが入ると、そこには、なぜか逃走したはずのアイーダがいました。
ラダメスが刑を受ける事を予想し、彼女は地下牢に潜んでいたのでした。
二人は結ばれ?地下牢で平穏に死んでいくのです。
一方神殿では、愛する人を失ったアムネリスが、彼の冥福を祈っているところで幕となります。
全4幕の壮大なドラマです。
凱旋行進曲は第2幕の2場、エジプト軍の凱旋の場で演奏されます。
さて、なんでサッカーの応援に?
これは中田ヒデの所属したクラブチーム、パルマの応援歌であった関係で、
我らが日本代表用にも輸入されたみたいですが、
まだ、ちょっと役不足かもよ。